ASTM International 「Year of the Professor」キャンペーンを発動

世界最大の非営利規格制定機関 ASTM International は、2009 年に「Year of the Professor」キャンペーンを展開することを発表しました。この多角的な教育支援イニシアティブは、カレッジや大学など高等教育機関における標準教育の価値を世界的に高めることを目標としており、
 
2007 年に大きな成功を収めた「Year of the Student」イニシアティブを基に開発されました。「Year of the Student」プログラムでは、ASTM 学生会員数が 40% 増加したほか、ASTM 標準の導入カレッジおよび大学が 1000 を超えるなど目覚しい結果を残しており、現在では世界 75 か国から多数の学生が ASTM International に登録しています。
 
ASTM 「Year of the Professor」イニシアティブの特長
  • カリキュラムまたは実際の授業において、模範的な教育標準を実践している教育者 (大学レベル) を表彰する ASTM International Professor of the Year Award
  • ASTM 会員およびスタッフによる、カレッジおよび大学のキャンパス見学会とトレーニングセッション
  • 大学教授および学生を対象としたオンライン教育リソース、ASTM Campus (ASTM ウェブサイトからアクセス可)
  • ASTM 標準を教材に手軽に導入できるよう価格を抑えた、ASTM 教育関連製品
  • ASTM International 学生会員資格の継続的な提供
ASTM International のジェームス・A・トーマス社長は次のように述べています。「今日の学生は、明日の世界をリードする技術者であり、事業者です。高水準の実践的なカリキュラムを備えた学習環境を提供することで、学生の生涯にわたる学習基盤の構築をサポートすることができます。ASTM International は、標準化の重要性に関する学生の知識そして認識の習得に注力するカレッジおよび大学の教育者支援に全力で取り組んでいます」
 
さらに、ワイドナー大学土木工学部の准教授兼会長、ビッキー・L・ブラウン博士はこう話しています。「特に工学部の学生は、在学中に標準化について学習しておく必要があります。学生時代に準備を整えておくことで、実際に技術的評価や意思決定を行う際に適切な標準を適用できるようになるのです。ASTM の Year of the Professor プログラムは、工学分野の教育者に標準化に関する優れたリソースを提供してくれるでしょう」
 
教育者の貢献を評価
「Year of the Professor」イニシアティブは、標準化に関する学生の知識構築と実践を支援する教育者の役割に重点を置いています。この重要な要素をさらに追求した結果、誕生したのが新しい ASTM International Professor of the Year Award です。同アワードは ASTM 標準を授業に効果的に適用した、認定大学の大学教授および講師を対象としており、受賞者とその在籍大学には賞金が授与されます。詳細については www.astm.org/campus をご覧ください。
 
キャンパスで実際に体験
ASTM International は 2009 年も引き続き、世界中のカレッジおよび大学で直接的な支援活動を展開していきます。過去数年にわたり、ASTM では会員およびスタッフの協力により、学生に標準化の重要性を肌で感じてもらえるようキャンパス見学会を実施してきました。2009 年も昨年と同様、カソリック大学、ドレクセル大学、イースタン大学、レンセラー・ポリテクニック・インスティテュート、マイアミ大学、ウェストミンスター・カレッジといったプログラム提携校で、多数の見学会や各種セミナーが予定されています。 
 
ASTM Campus: ASTM 教育支援情報を発信
「Year of the Professor」イニシアティブ推進施策の一環として、ASTM では ASTM Campus のコンテンツ充足に力を入れています。ASTM Campus とは ASTM ウェブサイトの一セクションでカレッジおよび大学の学生、教授、講師を対象としています。ASTM Campus には標準化に関する多彩な教育コンテンツと ASTM の教育支援プログラム情報が掲載されており、教育関係者に幅広く利用されています。学生および教育者向けの各種プログラムについては www.astm.org/campus をご覧ください。または ASTM International 広報渉外担当ディレクター、Jim Olshefsky (電話: 610-832-9714、jolshefs@astm.org) までお問い合わせください。
 

Release #8142JAP/Jan2009

 
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August 31, 2020